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「建築」の語源について

02.21 Tue | Category: COLUMN

広く一般的に使われる「建築」という言葉について書きたいと思います。
私が初めてその語源を知ったのは、大学生の時でした。 今でも時々思い出される大切な話を紹介したいと思います。

まず、建築を英語で"Architecture"といいますが、その源はギリシャ語の"Architekton"という人を表わす言葉に遡ります。 "Architekton"は"Archi-(最上の)"と"-tekton(技術者)"の2つの部分から構成されており、それぞれ"Arche(起源、始まり)"と"techne(技術)"が語源になっているというのです。

しかし、これは「最上の技術者」という意味になるので、「建築」とは異なるように思われます。 そもそも、ギリシャ語には"Oikodomos(ビルダー、建築家)"という 正に「建築家」と訳すに相応しい言葉がありましたから、誤訳か何かだと思うのは当然のことかも知れません。

ではなぜ"Architekton"が後世の「建築家」を指すようになったのでしょうか。

アクロポリスの丘

実は、当時のギリシャには、国家的大事業を行うにあたって、"Architekton"を任命するのが常識でした。 例えば、疫病の根絶を国家の政策とする場合には、優れた医者がArchitektonに任命され、また、土木事業を国家的規模で行う場合には、OikodomosがArchitektonに任命されていました。 そして、当時のギリシャでは多くが土木・建設事業だったことから、OikodomosがArchitektonを務めることが多かったのです。 そのため、Architektonと言えば「建築家」のことが考えられるようになったのです。

つまり、"Aechitekton"とは本来、地位の名称であり、職業の名称ではないのです。 すべての職人の上に立ち、すべてについて決定する「第一の技術者」、「偉大な統率者」のことを意味しているのです。

私は、このことを胸において「建築」を考えるようにと、Z(究極の)+EST(最上の)で"STUDIO ZEST"と名づけました。


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